ハロウィン大戦争 そのいち
10月最終日
悪魔の音に耳を刺激され、ki67は目を覚ました
この音は大嫌い 朝はとてつもなく苦手だった
時計を見ると時刻は6時AM
普段はこんな早い時間には起きない
速攻で重い目を瞑って2度寝しているだろう
しかし
平成最後の10月であるその瞬間
ki67の目はシャキッとしていた
待ち合わせ時間の19:30までに作業を終わらせる必要があった
10月最終日
各々その日に対する思いは違う
ただの平凡な平日だと思う人
大事な仕事がある
好きな子との初デート
混雑による嫌悪感
コスプレして楽しみたい....
など人それぞれである
一方
ナンパ師にとっては特別な日
熱い決戦が繰り広げられる日
それこそ渋谷のハロウィン
通称 "渋ハロ" である
Ki67ももちろん決戦の場で戦いに挑もうとしていた
が
終電死守というマイルールを課していた
次の日の早朝から企業のインターンシップに行かねばならなかった
体力と知力が失われるオールナイトをして企業に行くわけには行かなかった
しかし
このマイルールは一本の電話によって覆される
10月最終日 3:00AM 理論派ナンパ氏のG氏からだ
終電後のコンビ打診だった
快く承諾したかったが、次の日のこともありki鬼グダ
睡眠欲は性欲を上回る
しかし
彼はただの一般人ではない PUAだ
あらゆるkiグダを崩し奥底に正面突破してきた
事実
kiの本心はオールナイトを望んでいたが次の日の事を考えると本心が押さえつけられていた
彼の説得によりKi67の心の奥底の感情が絞り出された
ホテルを二人でとって、寝たい時間になったら、寝ればいい
その言葉に折れ、ki67はオールすることを決意
今となってみれば、感謝しかない
ハロウィンで繰り広げられた刺激的な日常を味わえたのだから
ハロウィンでは以下のように行動すると計画を立てた
目的
コンビでコスプレコンビ即する(できればポリス)
タイムテーブル
20:00ホテルイン
21:00~24:00 SR氏×ki67コンビ
24:00~27:00 G氏×ki67コンビ
即次第就寝
7:00 起床 インターンへ
声かけ流れ
ノリよくあいさつ
相手の共有スペースいじり軽く和む
写真撮影打診
クリニックルーティンで盛り上げ
ライン打診
深く和む
連れ出し打診
10月最終日20時ちょっと前
犬イン
その日は少し寒かったが、それをかき消すくらいの熱気
渋谷のスクランブル交差点は人
人
人
ひとーーーーー
進んでも進んでも前に進まない
人がゴミのようだ
人混みをかき分けてなんとか集合場所であるG氏から聞いたナンパ師御用達のホテルに行く
しかし、残念ながらそのホテルは満室
受付のおばさんに追い出された
PUA達の本気度が伝わってきた
絶望の念に駆られながら、気を取り直して、コスパがよく、出入り自由のホテルをネットで探した
運良く今いる場所の近くに空室のホテルを見つけた
行ってみたら、監視の目があまりなく、内装もいい感じのホテルだった
幸運だった
テルホインした後は身支度を整え、21:00までG氏とコンビをすることに、
さあ決戦だ!
前方4m
顔に傷タトゥーをした囚人子が接近
すかさず声をかける
Ki 「ちょっと探したよ? ほんと脱走すんの勘弁して」
女の子 「笑笑」
Ki 「網走刑務所から出てきたやろ? でっかいどうの」
女「そうですよ笑」
(さすがハロウィンノリがいい)
ki「刑務所医の俺らまで探さなければならなくなったよ 勘弁して マジで?」
女の子「すみません笑笑」
ki「ちょちょちょ めっちゃ怪我してるやん? 道玄坂でこけたやろ? これは重症ですね? ちょっと検査しますね 」
聴診器で診断
ハロウィンには怪我した子がたくさんいる
俺らはそんな怪我した子、難病の子を治療するドクターだ!
ドクターのコスプレをしていたので、最大限それを利用する
4、5組リズムよく声かけて数番ゲ
JK多すぎ問題
日本のお父さんは娘が心配ではないのか?
俺は絶対娘には渋ハロはいかせん笑
馬の骨が多すぎるね
21:00ごろになったので、G氏と別れて、SR氏にスイッチ
SR氏とのコンビは初
彼の目はギラギラしていた
彼は天才的な顔刺師
足を引っ張る訳にはいかなかった
Kiはふっと息を吐き 気合いを入れた
ウォーミングアップは終わった では行くぞ
SR氏とのコンビも同様の声かけでガンガン声をかけていく
やはりハロウィン 反応はクッソいい
が
盛り上げられたと思っても、JKという落ちや
女の子の片方は乗り気でも、片方がグダって破綻するパターン
思ったより簡単にはいかなかった
予想通りSR氏は刺さる刺さる
センター街にはJKはいないだろう
つまんなそうに端で暇そうにしている女の子がいるだろうという仮説のもと
道玄坂からセンター街に移動
人が目まぐるしく溢れるセンター街に躊躇なく突入
人が多すぎて前に進めん
分速5mかな?
壁の端につまんなそうな顔をしている二人組みを発見
切り込み隊長ki すかさず話しかける
Ki 「おつかれちゃん!」
「この喧騒の中 この盛り上がるビックイベントの中 めっちゃしょぼくれてんじゃん どうしたん?」
赤子
スト値5.5の小顔のロリ顔、コスプレが似合っていた
身バレのため詳細は割愛
黒子
スト値4 私服 だったが、
高身長で胸元が見えそうなエロい服
悪くない? ん?
赤子、黒子「おつー!ちょっと疲れちゃって笑」
(反応は悪くない、ガンガン押すぞ)
Ki 「すみっこ族か?」
赤子、黒子「笑笑」
Ki「ちょちょちょ これやばいですね? めっちゃ怪我してるじゃないですか? SRドクター診断おなしゃす」
SR「どれどれ? (聴診器を赤子のほっぺの傷に当てる おーこれはやばいですね?」
赤子「えーー笑笑」
Ki「どれどれ? セカンドオピニオンや? お これやばいっすね?」
「これは緊急です!ICU行きですわ?」
赤子「行かない行かない笑」
SR「あれ黒子もなんか異常ありそうですね?精神病? 見てあげます(黒子の頭に聴診器) これはやばいですね?」
「先生 セカンドオピニオンおなしゃす (赤子に聴診器渡す)」
赤子「どれどれ? (聴診器を黒子に渡す) これはやばいですね笑笑?」
黒子「ちょっと笑 なんで乗っちゃってんの?笑笑」
グループトークは4人で盛り上がってなんぼ
女の子を巻き込み即興のコントを作り上げる
4人のインターラクションで楽しい空間を生み出す
悪くはない?
その後は女の子とたわいのない話をして
女の子達からkiとSRに関するプライベートの質問をしてくる所から食いつきがあると判断
自販機打診
ちょっとグダがあったものの、人の流れに逆らいながら、自販機搬送
予想通り
この時にはSR 黒子と手をにぎにぎし、黒子仕上がる
Ki担当の赤子 手は握れたものの、まだ和みきれていない
まだ和むべきかと考えた
が
このハロウィン
チャンスは無限台に転がっている
回転率は高くすべきだ
スクリーニングの意もこめて
研究所(ホテル)に搬送することを決意
女の子の寒いという発言や、この人混みで話しにくいという事を理由付けしてICU(ホテル)に搬送
テルホ搬送道中
「どこ向かってるの?」
「研究所や!」「ICUや」のやりとりの繰り返し
無事研究所に搬送
しかし
赤子が鬼グダ「ホテル嫌い!」を連呼
バリカタか?
KiとSRとあらゆる手法を用いてグダ崩し
時間制限
とりあえずいこ?
ここ寒くね?あったかいよ、
トイレだけしにいこ?俺もれちゃう
別になんもしないよ?女子会するだけ!
といろいろ切り返しながら理由付けするが厳しい
SRがちトイレ欲で退出
Ki vs女の子二人
逆三
一人で戦いに奮闘したが
きっきびすぃーーーーーー
女の子の元にリア友から電話があり、電話するため女の子立ち去る
もうダメだと判断し、無言で手を振って放流
した
が
2、3分後 テルホ前に女の子達トンボ返り
友達からの電話で、今から友達と合流するとのことだった。
あと、もうちょっとハロウィンを二人で楽しみたいということも言われ、
今は無理だと判断して
ラインを交換し、ダメ元で1時間後再合流打診
一応承諾
放流
時刻は22時頃
まだまだこれからだぜ!
お互い気持ちを切り替え
Kiも溜まった尿を絞り出し
道玄坂へ赴いた
ローラーで声かけ
さっきよりもお互い覇気がない
声かけペースが落ちる
声かけて盛り上がったと思ったらJKパターン
声かけたら全く刺さらないパターン
声かけたら片方しか刺さらないパターン
うまく行かん
どっと疲れが出て、花壇に座り込む
時刻は23時
一応SRが女の子にラインする
今向かってるとの返事
これはキター!
期待を寄せつつ二人を待つ
10月最終日の夜は 寒い
SRとkiはお互い体引っ付けおしくらまんじゅうしながら待つ
。。。。。。。。。
23:40
二人は来ない
さて もう諦めて次行こうかと話している最中
見覚えのある二人がこちらに歩み寄ってくる
きたーーーーーー
心の中で叫ぶ
僕らの目的は(そくりたい)もうすでに二人の女の頭に植えつけてある
それにもかかわらず合流してきたってことは
100%いけるやつでしょう
とkiとSRは顔を見合わせる
先手必勝
Ki SR 「お疲れ! じゃあ 研究所で一杯飲みますか?」
二人「やだ 行かない」
Ki SR「????????」
「はい?」
次に続く
ki67